JAXAの小型月着陸実証機SLIMが月面に着陸した。奇しくもその6時間ほど前に月を撮影していたので、着陸場所を調べてみたところ、それらしいものが写っていた。
着陸場所は「神酒(みき)の海」の近く、白く明るく見えるクレーターでSHIOLI(栞)と名付けられたもの。幾つかの資料と照らし合わせてみたところ、おそらくこの白く写っている点だと思う。まぁこの点がクレーターそのものでなくてもこの辺であることは間違いないだろう。
撮影はOrion ED80 (何の変哲もない8cm f/7.5のへっぽこ鏡筒)にカメラはZWO ASI533MM Pro、フィルターは サイトロン IR 640 PRO II で行った。近赤外線モノクロ撮影であることによる解像度への貢献があると期待できるが*1、実際に違いがあるかどうかは検証していない。感覚的には普通のOSCカメラで撮っても処理の仕方次第でこのくらい見えるんじゃないかと思う。
SLIMが送って来る今後の測定データに期待、である。
*1:理論的には可視光の撮影よりシンチレーションの影響を受けにくく、OSCカメラよりも解像度が√2倍高いはずである。