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米国カリフォルニアのソフトウェアエンジニアがIT・自転車・音楽・天体写真・語学などについて書く予定。

パトライト社LED積層信号灯(LES-x02A)の24V→12V改造

パトライト社のLED積層信号灯を買った。QBハウスで待ち時間を表示してるアレの小型版である。 

ところがこれ、電源電圧が24Vで少々扱いにくい。制御用マイコン(ArduinoやESP8266)で使う5Vや3.3Vを24Vから減圧して作ろうとすると、電圧差が大きくて少々大げさなことになってしまうのである*1。そもそも中身はLED数個なのでこんなに電圧いらないはずだし、モデルによっては12Vのものもあるみたいだし、ちょっと改造すれば12Vで駆動できるのでは?と考えるのが人情である。というわけで調べてみよう。テッテッテー♪テッテッテテー♪

こんな梱包でやって来た。普通のご家庭ではあまり見る機会のないものだろう(笑)。思ってたよりかなり小さい印象。 

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配線としては、共通線1本と各色1本ずつ駆動線が出ていて、この間に電圧をかけて点灯させる。電圧の向きはどちらでもよくて、つまりアノード・コモン、カソード・コモンのどちらの配線でも動作する。普通の電球と同様に使えるようにしたと思われるが、なかなか便利である。

試しに24Vと12Vをそれぞれつないで光らせてみると、12Vでは24Vのときの半分くらいの明るさで光ってくれた。普通に抵抗で電流制御してるのだとしたら、抵抗値を下げてやれば12Vで24Vと同じ明るさで光るようにできるのでは?と考えられる。

では次、ばらしてみる。この製品はもともと色の順序が入れ替えられるようモジュール構造になっているので、そこからばらす。

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各モジュールに基板の裏が露出している。回路を見るには基盤を外して表側にアクセスする必要があるが、そのためにははんだを溶かして除去しないといけないっぽい。うーむ、そこまでやるのはめんどくさい。

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ところが、よく見ると、おや…?

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塗りつぶされた「12V」の文字とジャンパーが!

もしや、このジャンパーをつなげばたちまち12V駆動になったりするのでは?

※ここから下は完全に自己責任なので、壊す覚悟なしに真似したり、メーカーに問い合わせたりしないように。

というわけで、電源に12Vをつないで暗い状態で光らせ、このジャンパーの片方を恐る恐る接触させてみると…おっ、半面だけ明るくなった!ということは、もう一方のジャンパーを接触させると、もう半面が明るくなるわけだ。なんだイケるじゃん、というわけで両方ジャンパーとも全モジュールはんだ付けしてしまった。

めでたく12Vでの駆動に成功。

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チャットシステムに "defcon 1" とか書き込まれるとredisにイベントをポストするbotと、それを拾ってこの信号灯を光らせるredisクライアントを書いてみた。なかなか愉快である。これについては次回

*1:発熱が大きくなったり、部品が大きくなったり、高価になったりする。