hogehoge, world.

米国カリフォルニアのソフトウェアエンジニアがIT・自転車・音楽・天体写真・語学などについて書く予定。

Particle XenonのCircuitPython化

今年始めにParticleがMeshからの撤退を発表し、Mesh専用機のXenonのディスコンが決まったのだが、まあ驚きはなかった。この記事で書いた通り、最初は「おおっ」と思うが全然つながらずテンションだだ下がり、結局そのまま不安定で使い物にならなかったもんな。 

うちには自分で買った分と配送ミスのお詫びに送られてきたものと計6台のXenonがあるのだが、これをどうするか。どうやらCircuitPythonが走るらしいので、1台試してみようというのが今回のお題。

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完成品の熱中症警告メーター on CircuitPython + 他のXenonたち + Particle Debugger
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M5Stack Atom Matrix

私の周囲で最近話題になっていた M5Stack Atom Matrix をポチっとしたのが到着。24mm四方の小さな筐体にESP32(WiFi, Bluetooth込み), MPU6886(加速度/ジャイロ/温度センサー), 5x5 LEDマトリクス, 前面ボタン等が詰め込まれたデバイスである。背面のラベルに内蔵デバイス用も含めたピンの説明がびっしり書かれているのがけなげで微笑ましい。

M5Stack Atom Matrix

とりあえずWiFiのスマート家電リモコン(左)と加速度センサーを使ったおもちゃ(右)を作ってみたのがこれ。

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Airpods ProはAirpodsの進化形ではなく別ものだった

今まで完全ワイヤレスイヤホンとして旧世代のApple AirPodsを使っていたのだが、このたびApple AirPods Proを入手した。1~2ヶ月待つのを覚悟していたが10日で届き、Amazonグッジョブである。

それなりに値も張るし、聞こえてくる評判もよいし、旧AirPodsに比べてどれだけ進化してるんだろう?とワクテカして待っていたのだが、「届いてみたら良くも悪くも別ものだった」「旧AirPodsAirPods Proは重視するユースケースや好みに応じて買い分ける/使い分けるのがよろしい」というのが今回のお話。

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日本語教育能力検定試験(2019年)のデータ分析

ちょっと前に受験体験記&解答解説を書いた日本語教育能力検定試験ですが、合格通知が届きました!自己採点で推定合格ラインは十分越えていたのですが、これで一安心です。

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ここで、JEES 日本語教育能力検定試験ホーム に受験者数や合格者数のデータが公開されているのでちょっと分析してみましょうか。

  • 受験者数めっちゃ増えてます。昨年比37.9%増の9,380人です。昨年の6,801人が過去最高にほぼ並ぶ人数だったので、歴史的にも飛びぬけて多いことになります。何があったんでしょうね?ちなみに年代別だと上の方が増え幅が大きくて、60歳以上はなんと58.7%増です。
  • 合格率は昨年と同水準の28.3%です。一昨年までは25%だったのが昨年28.4%に引き上げられ、それが維持された格好です。合格者数2,659人はもちろん過去最高です。
  • 平均点/標準偏差/合格率から合格点を推定してみると165点になります。記述式まで採点された上位60%の受験者5,647人に対して、下記のように正規分布に基づき推定した数値です。ここに示されている昨年の推定合格点と同じなので、難易度も昨年と同水準だったということですかね。

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    推定合格ライン
  • このデータによれば、マーク式自己採点187点はその時点で上位2%、仮に記述式が0点でも上位5%以内に位置する計算です。わざわざ日本に飛んで受けるのだから失敗したらダメージでかいと、戦略をしっかり立てて望んだ甲斐がありました。

日本語教育能力検定試験(2019年)を受けた ~ 素人的解説速報 試験III 後半

前回に続いて試験IIIの後半。これで最後です。

問題9

問1 2: メンタルヘルスの問題が起こりやすい時期を覚えていなかったとしても、これ以外の選択肢は逆のことを言っているので絞り込みは簡単。

問2 4: マズローの欲求階層といえば、生理的欲求に始まり、承認欲求⇒自己実現欲求が一番上。

問3 1: 防衛機制云々を知らなくても「合理化(説明により自分を納得させる)」してるのは1だとわかる。2は文字通り逃避、3や4は転嫁や代替の類であり合理化とは言わない。

問4 3: 1や2のような決めつけダメ絶対。4も極端。3が兆候を捉えてアテンションを向けるという意味で最も妥当。

問5 4: 2と3はカウンセリングに関する記述として明らかに脱落。1と4の2択だが、1は「特別視しない」は妥当な気がするものの、全体として日本語が意味不明なので消去法で4を選択。

問題10

問1 4: 1と2は先生に対する言葉遣いが不適切なだけで談話の流れはおかしくない。3は単純に文法エラー。4は2つの文章の間に脈絡がなく談話として壊れている。2つの文を「ところで」などでつなげばよかったのだが。

問2 2: 談話標識は会話をスムーズにするためだけのお決まりフレーズ、ということで2。

問3 4: 「日常場面において起こる出来事の典型的な順序や流れ」がスキーマ理論におけるスクリプトの定義そのもの。この定義を知らなくても、スクリプトは筋書きの意味だと知っていれば答えられる。

問4 3: トップダウンなので、全体的な大意や状況の把握に言及している3を選択。他は詳細にフォーカスしているので違う。

問5 3: 語用論的転移=母語の特徴が表れてしまい生じる語用論的な(文法的には正しいが用い方が適切ではない)問題のこと。3以外の選択肢は転移と関係ない。

問題11

問1 2: 3と4は言ってることが逆、1は意味不明。

問2 4: リキャストとは相手の誤りを正しい言い方で繰り返す(明示的に指摘はしない)こと。

問3 1: 不安軽減という主旨からストレートに1。

問4 4: 音声のように体に覚え込ませるものは知識より失われにくい、また知識の中でも文法のように普遍的な規則は語彙のような物量が膨大な個別知識よりも失われにくい、と考えて4を選択。

問5 3: 1と2は「イマージョン教育」「取り出し授業」という手段が目的と合ってない。4は問4と同じ考えを適用すれば逆。ということで無難なのは3。

問題12

問1 4: 質問に対して関係のないことを答えている。

問2 2: 「時計を持っているか」 と言いつつ実は間接的に時刻を尋ねている。他の選択肢は質問と回答が直接対応している。

問3 3: 1と4は脱落(FTAの度合いは3つの要素が関係するはずだし、言語や文化にも依存するはず)なので、2か3の2択。2は「火事だ!逃げろ!」みたいなケースを言っているのだが、命題が限定的すぎる(直接的表現が選ばれるのはそういう場合に限られるかのように読める)ので、無難な3を選択。

問4 3: これだけが積極的働きかけで、他の選択肢は相手に遠慮したり距離を置いている。

問5 1: 3と4はあべこべのことを言っているので脱落、2は知らんがな。「この野郎!」とかも待遇表現と言えるはずなので無難に1を選択。

問題13

問1 2: つなげてひとつの文として成立するのはこれだけ。

問2 4: 繰り返しは強調、確認、間を持たせるのに役立つので1~3はおかしい。

問3 3: 初対面になれなれしい3を選択。1に違和感を感じる人がいてもおかしくないので微妙な問題ではある。

問4 2: アコモデーション理論と言うと典型的には相手に歩み寄る方(コバージェンス)がよく登場するが、このように敢えて反発する方(ダイバージェンス)もある。

問5 4: 1は逆(相づちが多いのは日本語の特徴)、2は会話力の訓練にならない、3はゴールとしては正しいかもしれないが指導法として有効とは思えない、ので無難な4を選択。

問題14

問1 1:山のあなたの空遠く」ってあるよね。

問2 1: 4は「俺様」の現在の使われ方があきらかに間違ってるので明らかに脱落だが、他の選択肢は過去の使われ方を知らないと選択できない。どうでもええやんと思いつつ、「お前」の語源は「御前」というトリビア的知識から1を選択。

問3 3: 希望・願望は一人称しか主語になれない。主語を「あいつは」とかにしてみれば一目瞭然。

問4 1: これは選択肢の日本語がおかしいので悪問。少なくとも2と4は脱落(年上の親族は「おじいちゃん」のように親族名称で、年下の親族は「〇〇ちゃん」のように名前で呼び、「あなた」のような人称代名詞は使わない)。よって1と3の2拓だが、「年上の親族に対する自称詞」という日本語が意味不明。年下が年上に対して話す際に用いる自称詞のことなのか、それとも年上が年下と話す際に自分に対して用いる自称詞のことなのか、どっちゃねん。日本語には「おじいちゃんは昔ね…」みたいに年上が年下と話すときに自分を親族名称で呼ぶ特徴があるので、きっとそれのことを言っていると思われる1を選択しておく。3は名前で自称するのは子供やかわいさの演出のためで、年上/年下という相対的な関係と必ずしも結びつかないので避けておく。

問5 2: 「男性の『私』の多様は不自然」という命題自体もおかしいが、ジェンダーの押し付けという面でも指導として不適切。

問題15

問1 2: JLPTの海外受験者数は日本国内より多い。ずばり知らなくても類推で絞り込み可能な優しさのある問題。

問2 2?: 知らんがな。アルク速報は2。

問3 1?: 知らんがな。留学の準備として必要な能力は何か?と考えて若干異質な1を選択したらアルク速報とは一致。

問4 3: 主観テストは評価がブレるし採点に時間がかかるので、その特徴に反しないのはこの選択肢だけ。

問5 2?: 知らんがな。アルク速報は2。

問題16

問1 3: よくわからんので消去法で。1は「国語教育の歴史は16世紀まで遡ることができる」と言っているが、本文の「国語は近代(明治あたりと解釈)になって成立」と食い違うので脱落。2は成人に限定しているので脱落。4は例えば「げんき」が検定教科書なわけないので脱落。よって残った3を選択。

問2 1?: 知らんがな。アルク速報は1。確かに「戦後」の話をしていることに着目すれば2~4は明治頃の話っぽいので脱落かもしれない。

問3 4: 他の選択肢はよくわからないが4だけは明らかにおかしい。標準語という言い方に対して「いやいや、東京の言葉が特別に標準・規範というわけではなかろう」みたいな話があって、共通語という概念が後から普及したはず。

問4 2: 明治の文学者が言文一致を試みたのは有名な話だが、ずばり知らなくても他の選択肢がおかしいので簡単に絞り込める。1は口語に合わせていく言文一致の方向性と逆、3の学制は言葉と関係ない、4は大日本帝国憲法は「第一条 大日本帝国万世一系天皇之ヲ統治ス…」と文語で書かれている(一方で日本国憲法が口語で書かれたのが画期的だったはず)。

問5 4?: 機関名が明らかにおかしい1以外は微妙で絞り込めなかった。アルク速報は4。

日本語教育能力検定試験(2019年)を受けた ~ 素人的解説速報 試験III 前半

前回に続いては試験III。このセクションは山勘がさえわたり、自己採点90%というハイスコアをマークしました!

問題1

問1 1: 「動作主が対象の変化を引き起こす」のがずばり他動詞の特徴。2は相互動詞(例: 結婚する)、3は「ある(あります)」、4は「だ(です)」の説明っぽくていかにも違う。

問2 3: 他の選択肢は能動態にすると「先生が掃除を頼む」「知人が夫を批判する」「若者が席を譲る」とアクションの向きが逆になるが、3の「花子に先に就職される」は能動態にしても「花子が先に就職する」となって向きが変わらない。

問3 4: この「語末が -asu」 というのは「壊す」「流す」とかのことだと思うが、これって自動詞じゃなくてむしろ他動詞なのでおかしい。1は「他動詞しかない動詞は受身にすることで自動詞化できる(予定を変更する→予定が変更される)」ことを言っている。2は「歩く」のような意志的な自動詞と「(ドアが)開く」のような非意志的な自動詞の存在を言っている。ちなみに他動詞はどうなんだと言うと、多くは意志的だが「(財布を)落とす」のように非意志的な用法もある。3は問1の回答「他動詞=対象の変化を引き起こす」からその自動詞版は論理的に当然「自動詞=主体に変化が起こる」になる。

問4 2?: 少なくとも3と4は文章自体に矛盾がある(「〇が△に先行する」の向きが明らかに逆になっている)ので脱落となり、1か2の二択。アルク速報は1だが、私は2だと思う。1は「『本を読めば』等の条件を表すレバ説にはヴォイス形式のみ出現できる」と言っているが、「本を読んでいれば」のようにテイル形のアスペクトも出現できるので誤りだと思うのだが…?*1

問5 4: 「話し手にとってより身近な人に視点が置かれる」は、必ずしもそうでない気もするが、選択肢の中で違和感が一番小さい。1は主語にそんな条件はないし、2は「傘が雨で濡れた」とか言えるし、3は迷惑は話し手の視点から述べられるのが普通だと思う。

問題2

問1 2: 「白くなる」を「白うなる」というのは東京方言ではない。ちなみに4は「若い」が「わけー」になる話でこれは江戸っ子らしい。

問2 3: 「受身形と可能形の分化」とはいわゆる「ら抜き言葉」のこと。ら抜き言葉の問題は頻出。

問3 1?: 3は調音法が、4は調音点が明らかに違うので脱落。1か2の2択のうち、私は2を選んだが、アルク速報は1だった。よく見たら2には硬口蓋であるべきところ軟口蓋と書かれており、してやられたようだ(´・ω・`)

問4 1?: アルク速報は1。私は英語母語話者は「月」を[suki]とは言わない(言うなら[tuki])だろうから1を落とし、またスペイン語の母音は3つではないので3を落とし、2と4の2択を山勘でマークしたが、中国語と韓国語の音韻を知らないのでまぁ的外れでも不思議はない。

問5 3: 違いが可視化できる([Φ]は唇を狭めるが、[x]は狭めない)のはこれだけ。1はリズム変わらず、2は有声音のタイミング変わらず、4は鼻音変わらず、で的外れ。

問題3

問1 4: 「事態の開始・終了」があるのはこの「舞う」だけ。他は状態変化*2

問2 4: 漸次的な変化なので「だんだん」を付けて自然かどうか?と考えればこの「痩せる」が残る。

問3 2: 1は「どうか」が陳述なので脱落、3も「すぐに」が時間(「決まる」という事象がいつ発生したかを表すものでその様相を表しているわけではない)なので脱落。2と4はともに程度+様態に見えるので迷うが、動詞が2はアクション、4は状態*3なので、本文の主旨に近い2を選択。

問4 1: 2には「さん然と」の「と」は並列じゃない、3には「あれ」は「ある」の連用形じゃない、4には「やすく」は「やすい」の連体形じゃない、という明らかな間違いが含まれているので消去法で1。

問5 3: 1と2は誤用の説明になってないし、4は急遽の説明になっておらず、3だけが適当。

問題4

問1 4: 「見る」「出掛ける」「できる」だけ規則的な一段動詞で統一されている。1は「ある⇒ない」という例外が、2は「いい⇒よくない」という例外が、3はイ形容詞とナ形容詞が混ざっている。

問2 2: 英語のYes/Noは肯定文/否定文に付くと決まっているが、日本のはい/いいえは同意/反対という意味であって使い方が違う(ビジネス英会話で「~じゃないってこと?」と聞かれて日本人が「Yes」と答えて会話を混乱させるのはしょっちゅうである)。他の選択肢は、1は「疑問詞疑問文の応答にも使用できる」が違うし、3と4は「はい」に関する記述と混ざっている。

問3 1: これは否定の焦点が「一人でじゃありません」であって下線部「じゃありません」ではない。他の選択肢は「電車でじゃありません」「わざとじゃありません」「お金が欲しくてじゃありません」で下線部と否定の焦点が一致。

問4 3: ここで話題になっている二重否定は消極的肯定のニュアンス。

問5 1: 「使ってもいいですか」に対して単純な否定応答「よくないです」は適切ではない。他は単純否定応答で問題ない。

問題5

問1 4: ウォームアップには復習や簡単にできるアクティビティを使うもの。1や2のように新出語彙や目標文型を使ったり(それは授業本体ではないか)、3のような緊張感を与えるようなことは適切ではない。

問2 2: 媒介語を使わず帰納的学習に頼る直接法の話をしているのに「意味を推測させないようにする」とはこれ如何に。

問3 3: 文字通り文を拡張していくので拡張練習。

問4 1: 応用の趣旨をストレートに表すのはこれ。2の流暢さは応用力と無関係、3は本物でなくてもロールプレイは役に立つ、4は情報差を埋めることが応用力を育てる、というわけで脱落。

問5 2: 「あげる」の謙譲語は「差し上げる」という特殊パターンなのに「おあげする」と言っている誤り。1は「春」を主語にするのが悪いのではなく「もらった」という授受表現が悪い、3は使役形を用いた誤りではなく可能形にしていない誤り、4は主語が異なるわけではなく「もらった」という授受表現の方が悪い。

問題6

問1 3: 「持っていく」は「行く」に付帯状況的な「持って」が追加されたもので、これと同じなのは「連れていく」。1や2は漸次的変化の「いく」だし、4は「食べてから行く」なので違う。

問2 1: 自己評価は自分に閉じた反省や計画には使えるが、他者との比較には不向き。

問3 3: 教案作成で「想定しないでぶっつけ本番にすべきである」が正解であることなどまずない。1は「分単位で把握」がそこまでする必要あるか?と微妙な感じだが、3ほどおかしくはない。

問4 4: この教案の問題は、言語を使って課題遂行にあたってのハードルを越える要素(他人と話して情報差を埋める、選択を行う等)がないこと。一番近いのは4。

問5 4: 設問事態が曖昧だと思うが、常識的に最も無難な4を選択。1は複数の教師でレビューするんだから複数の観点で検討したいはず、2は「自分に限界を定めず」はよいが実際に取り組む課題は絞らないと手に負えなくなるはず、3は「普遍的な方法」は必ずしも悪くないけどコンカレントな状況を無視すべきではないはず、と考えて脱落。

問題7

問1 2: プレゼンテーションの常識的にこれ。1は時間を超過しそうなときはポイントを絞るべきだし、3はトーンやテンポは抑揚を付けるべきだし、4は専門家でないと通じない表現は使わないようにすべき。

問2 1: ルーブリックは評価項目ごとに尺度を記した二次元の表なので1か2の2択。2の「大規模な客観テストに向いている」は変な気がするので脱落。

問3 2: アニメーションを使うのはいいが、「多用する」とか「効果音を使う」はやり過ぎ。他はまあ妥当。

問4 3: 1は「ら」→「ん」の交替、2は「行けません」を「行かれません」と言っているもので、ともにら抜き言葉ではない。4は普通の使役でさ入れ言葉ではない。3はまさにさ入れ言葉

問5 1: 常識的に質疑応答ではスライド参照するのでこれはおかしい。他の選択肢はまあOKだが、4の「意図を汲み取れ」はすごく日本人的で「そんなこと言われても」っていう人もいるかもしれない。「質問意図がわからなかったら意図を確認する質問をする」とかの方が良問だったと思う。

問題8

問1 2?: アルク速報は2。私はCLILの詳細を覚えていなかったので、1か2の2択まで絞り込んで山勘で1にした。*4

問2 1: 内容と語学とを並行して学ぶという目的に対し、これでは語学力がストレッチできないし、内容を学ぶ資料としても制約厳しすぎて有効でないのは明らか。

問3 2: 詳細に囚われず大意を把握するのはスキミングそのもの。

問4 1: これは知らなくても形を見ればわかる。

問5 1: 微妙な選択肢たちだが、無難なことしか言ってない1を選択。4はグループ活動とは別に個人活動を設けている意義がなくなりそう、3は「できるだけ多く」が極端、2はよくわからないがやはり何らかのかたちで自分の意見を書かせるのだろう。

 

続く

 

 

*1:後日出たヒューマンアカデミーの速報は2だった!Yay!

*2:後日わかったのだが、これは仁田義雄の分類によると結果副詞というらしい。

*3:つまり問1と同様に「ぽかぽか」は結果副詞と思われる。また「だんだん」https://nihongokyoiku-shiken.com/summary-of-adverbs/ では程度副詞になっているが、形容詞を修飾できないので違うというのが本当らしい。

*4:ヒューマンアカデミーの速報は1だった。Yay!

日本語教育能力検定試験(2019年)を受けた ~ 素人的解説速報 試験II

前回に続き試験IIの聴解問題。音声覚えているわけでもないので内容粗いです。

問題1

順にa, d, c, d, b, a。これは解説不要だろう。アクセントが下がる前は強く発音されることが多い、ということは知っておくとよい。

問題2

順にc, d, b, c, d, a?。解説不能。最後の問題は私はbをマークしたがアルク速報はaと言っている。

問題3

1番 b: 「に」のnがshになってる。

2番 a: 「な」のnがdになってる。

3番 a: 「む」のmがbになってる。

4番 c: 「れんあい」が「れんない」になってる、つまりnが多い。

5番 b: 「と」のtがtsになってる、つまり調音法が破裂音から破擦音になってる。

6番 a: 「す」のsがshになってる、つまり調音点が後ろに下がってる。

7番 d: 「え」のeがiになってる、つまり舌の高さが上がっている。

8番 d: 「ど」のdがrになってる、つまり調音法が破裂音からはじき音になってる。

問題4

適当にマークしてけっこう外したので解説は控える(泣)。ちなみにアルク速報はc, b, c, a, b, d

問題5

これも適当で外してるので解説は控える。ちなみにアルク速報はc, b, d, b, c, c

ところで1番はひどい悪問だと思う。問2を解けばわかるように、この題材は「聴解素材を聞かなくても正答がわかる」という問題が仕込まれているのだが、その一方で問1は「この聴解問題を解くために必要なストラテジーは何か」を問うている。問題見た瞬間答がわかるのではストラテジーなどそもそも不要で答えようがないではないか(´・ω・`)

問題6

1番 b: 「好きだけど」を「好きけど」と言っているので、ナ形容詞の活用の誤り。

2番 d: 「やらざる(をえない)」を「やりざる」と言っているので、単純に動詞の活用の誤り。

3番 b?: 「遊んだことだ」という言い回しが変なのだが、それを言い当てる選択肢がどれかはよくわからなかった。アルク速報はb (形式名詞の誤り)となっていたが、結局わからん。

4番 a: 「中心とした」を「中心した」と言っているので助詞の脱落。

5番 a: 記憶曖昧。「たまたま」の使い方がおかしかったので、副詞の誤り。

6番 c: 「~をなくして」を「~がなくして」と言っていたので、格助詞の誤り。

7番 d: 記憶曖昧。主語と対応しない「~を変えていきます」という述語を使っていた。

8番 c: 記憶曖昧。「やさしくて、おもしろい」のように言うべきところを「やさしいし、おもしろい」のように言っていた、はず。

 

続く