どうも、カリフォルニアから一旦日本に帰って来ました。一年半ほど滞在ののち、またアメリカに戻る予定です。
旅行にしても住むにしても、新しい場所でとにかく必要なのが通信・ネットワーク環境である。特に今回はモバイルの話。アメリカから持ってきた端末に適当なSIMを買ってきて差すだけ、と思っていたらけっこうトリッキーだったのでメモしておくことにする。
現在手元には端末が2つある。アメリカでメインで使っていたVerizonのSamsung Galaxy S3と古いiPhone 3GSである。iPhone 3GSにはHanacellのJapan SIMが差さっていて当座の音声通話用端末になっている。Galaxy S3の方はNetAgeのレンタルポケットWifiにつないでデータ通信onlyで使っている。これで当座はしのげるのだが、持ち歩くものが多いのとコストが高いので、あくまで帰国直後の一時的なソリューションである。Galaxy S3に噂の格安SIMというのを差して、1台持ち且つリーズナブルなコストで用が済むようにしたいのである。
ちなみにこのVerizonのGalaxy S3の型番はSCH-I535という。日本ではマイナーなため、日本のSIMの動作確認端末リストには載っていないことが多い。どのSIMを使うにせよギャンブルにはなる。
Specs - Verizon Wireless Cell Phones SCH-I535 | Samsung Cell Phones
まずは市場に出回っている格安SIMとやらについて調べてみると、どうやらデータ通信専用のものと音声通話付きのものとがあるようである。
- データ通信専用は本当に格安(<1000円/月)。IP電話アプリを入れることでVoIPによる音声通話が一応可能となり、通話料も普通の音声通話より安かったりする(8円/30秒とか)。ただ110/119番等の緊急電話やフリーダイヤルに掛けられないなどの制約も多く、信頼性に疑問が残る(IPが通っていてアプリが正常に動作していなければならないなど)。
- 音声通話付きだと月額利用料が少々高くなり、普通の音声通話ができるようになる。通話料は決して安くはないが(20円/30秒とか)、普通の携帯電話としての信頼性や品質が期待できる。
自分としては、音声通話は頻繁に使わないとはいえ、基本的かつ最終的な外界とのつながり手段としてなるべく確実なものを持っておきたいと思い、音声通話付きを選ぶことにした。追加のコストはまあ保険料だと思っておくことにする。非常時に110/119番にかけられないのはやはり困る。
というわけで、音声通話付き格安SIMの中で、信頼できそうでコストもリーズナブルと思われるIIJmio音声通話付きSIMをトライすることにした。基本料金1600円/月、高速通信上限2GB/月のミニマムスタートプランというやつ。音声通話料金は20円/30秒。
日本では音声通話の契約には本人確認等めんどくさい手続きがいまだに必要らしい(sigh)。データ通信専用だと店頭で現物を買ってすぐに使えるのだが、音声通話付きだと通常店頭や通販で申し込み番号を買う→Webで申し込む→審査の上SIMが発行され一週間くらいで手元に届く、というプロセスになるらしい。
ビックカメラの一部店舗にはこれを即日やってくれるカウンターがあり、川崎店まで出向くことにした(最寄りの横浜店にはなかった)。なおカウンターの営業時間は20:00までとなっているがあてにならない。早く閉まることがあるので行こうとしている人は注意。手続きの流れはこんな感じ。
- 列に並ぶ(平日はすいてた)
- 申し込み情報を端末に入力、免許証等本人確認書類の画像をアップロード
- 控えを渡され30分ほど待たされる
- SIMを渡され会計
これでめでたくSIMをゲット。(続く)