hogehoge, world.

米国カリフォルニアのソフトウェアエンジニアがIT・自転車・音楽・天体写真・語学などについて書く予定。

POWERUP DARTが届いた

KickstarterでbackしていたPOWERUP DARTが届いた。スマフォで操作できる紙飛行機、という謳い文句である。

POWERUP DART - App Controlled Paper Airplane. With Tricks. by Shai Goitein — Kickstarter

www.kickstarter.com

曲がりなりにも試験飛行までしてみたのでレポート書いてみよう。

こんな箱に入ってやってきた。アメリカあるあるでちょっと歪んでたりするけど、まあすっきりしていてかっこいいんじゃないだろうか。

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機体のテンプレートは2つ付いて来るので、まずは チュートリアル に従ってInvadorの方を組み立ててみる。はい。

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後ろからの図。後尾にプロペラ、その直前にラダーが付いている。プロペラを回すとけっこうパワフルで期待させる。一方ラダーは5x7mmくらいで頼りなく、本当に効くの?って感じ。

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アプリはこんな感じ。通信はBluetoothで、機器のディスカバリ&接続は例によってセキュリティもへったくれもないので、誰かに簡単に持ってかれそう。接続確立時には第二次大戦機みたいなエンジン音がしてテンション上がる。

操作は、スロットルを真ん中のレバーのスライドで、ラダーをスマフォの傾きで。機構上当然ながら、エルロン・エレベーターは操作できない。

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一つ注意は、チュートリアルの指示通りにスマフォのWiFiは切っとけということ。自分は最初そんなの関係ないだろと高を括ってONのままにしていたのだが、室内では問題なかったものの、屋外に持って行くとスロットルの反応が悪くなり、ラダーに至ってはまったく反応しなくなってしまい、もしやとWiFiを切ったら改善した。ふーん。

 

試験飛行は近くの公園で。あまり広い場所ではないので少し飛んだらすぐ落とすつもりで、また風も少々あったので、本機の実力が発揮できる条件とは言えない。あくまで勘を掴むためのテストである。その範囲で感想を述べてみると:

  • あくまで特性は紙飛行機。少々推力とラダーが付いた程度でフライトシミュで体験できるような飛行機になるわけではない。紙飛行機としてバランスよく飛べることが前提で、そこに達しないと操作どころではない。逆にきれいに滑空し出すと推力を止めても降下してくれず、紙飛行機として飛び続けてしまうので、狭い公園でこれは結構焦る。
  • 投擲にコツが要る。自分の場合ちゃんと飛ぶのは5回に1回くらいで、だいたい地面に直行するか、安定飛行する前にバランスを崩して落ちてしまった。力任せに投げるのではなく、推力に合わせて押し出すようにだと思うのだが、まあなかなか難しい。風のせいもあったかもしれない。
  • ラダーはあまり効かない。少なくとも推力切っての滑空状態(紙飛行機として安定して飛んでいる状態)ではまったく効かなくて困った。ある程度の速度で、若干不安定な絶妙なバランス状態で飛んでいて初めて機能するんじゃないかと推測。
  • 紙飛行機だから遅く飛べる(≒狭い場所で済む)わけではない。前述のように低速で滑空している状態ではラダーが効かない。POWERUP DARTのデモ動画はまだ少ないようだが、前バージョンのPOWERUP 3.0のもの(例えばこれ)を見ると、ある程度の速度を出して緩急付けながら制御してるように見える。これはやはり広い場所が要りそう。
  • 電池の減りは思ったより遅い…というのはまだ安定して飛ばせないので、飛んでる時間より墜落したのを拾いに行ってる時間の方が長いから。公称8分だが練習はそれよりずっと長くできる。(笑)

やはり風のない広い場所が必要そうだが、これを確保するのがハードル高い。体育館はいいと思うのだが、こんなもの飛ばす目的で簡単に借りられるものだろうか…?