Neural Compute Stick 2でリアルタイムオブジェクト検出 (1) ~ イントロ
USBに挿すニューラルネットワークアクセラレータの新製品 Intel® Neural Compute Stick 2 (NCS2)が先月リリースされた。勉強と人柱を兼ねて購入してみたのでレポートを書いてみる。
購入はアメリカならMouser、日本ならスイッチサイエンスなどで。先行機種(2が付かないやつ)の$79に対して$99と$20増で、性能は8倍らしい。
最初に断っておくと、GPUのような爆速を期待してはいけない。うちのデスクトップマシンのCPU (古い世代のCore i7 2600)で計算させるのと速度自体はあまり変わらなかった。では何の意味があるの?と言うと、CPU負荷はものすごく低くなるし、発熱も低いようなので、Raspberry Piに挿したりして低CPUパワー・低消費電力環境で使ったりするのがおもしろいのだろう。実験時にはSDKがUbuntu+Intel x64用しかなかったので如何ともし難かったのだが、最近Raspbian用がリリースされたようなので、今度試してみようと思う。(→2019/1/2記事追加: やってみました!)
お題としては「ドローンのFPV映像を食わせてリアルタイムで何らかの検出処理を行う」というあたりを狙ってみる。本来は自動操縦までやりたいところだがその前段階ということで。実際にはこのくらい↓動かせたので、そこに至る道のりを紹介していこうと思う。
次に続く。