hogehoge, world.

米国カリフォルニアのソフトウェアエンジニアがIT・自転車・音楽・天体写真・語学などについて書く予定。

Particle Mesh: Early Adopterはつらいよ (4) ~ ちゃんと動くMeshアプリの作り方

前回の体験レポでは「一度上がったテンションだだ下がり」という感想を書いたが、いろいろ試行錯誤して、ちゃんと動くMeshアプリケーションを書くためのポイントを幾つか見出すことができた。今回はそのあたりを説明したいと思う。まぁ本来はこのようなトリックは不要なはずで、どこかのファームアップデートで修正されて欲しいところではある。

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Particle Mesh: Early Adopterはつらいよ (2) ~ Xenon/Argonの消費電流

前回に続いては実際にParticle Meshを触ってみた体験レポを書こうと思っていたのだが、そんなものよりも需要あるかな?と思い、Particle Meshの消費電流を測ってみたのでそっちを先に書いてみる。ちなみにParticle本家のコミュニティにもポストしてみたところ早速+5 Likesをゲット。

結論から行くと、下記がXenonの消費電流を測ったグラフ(横軸ms/縦軸mA)で、通常稼働時が17~18mA、通信時が35~40mAといったところである。

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測定はこんな風にINA219+Arduino Nanoを使った電流計で。ソフトウェアはここ。パワー供給はArduino Nanoの3V3出力では心もとないので、USBの5Vを自前のレギュレータを通してXenonの3V3に突っ込んでみた。

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Particle Mesh: Early Adopterはつらいよ (1) ~ イントロ

Particle Meshが先月到着し一ヶ月ほど触ってみたのでレポしてみる。Mesh+WiFiを備えたArgonを3台と、Meshのみ対応のXenonを2台、数ヶ月前にプレオーダーしていたものである。

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こいつが何者かはHirotakaster先輩の記事に詳しいのでそちらを参照してもらうとして、筆者個人の注目ポイントや体験について書いていくことにする。

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Neural Compute Stick 2でリアルタイムオブジェクト検出 (4) ~ Raspberry Piで使う

NCS2購入当時はSDKIntel x64にしか対応していなかったため、前回まではIntel PC上でのテストの話をしてきた。しかし最近Raspberry Pi対応のSDKがリリースされたので追加で試してみることにした。

NCS2をRPiに挿すとこんな感じになる。USBポートに直接挿すと他のポートを全部塞いでしまうので、筆者はこういうL字型アダプタを使ってみた。

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結論から言うと、Intel PCの2/3程度のパフォーマンスになるがちゃんと動く。パフォーマンスが落ちるのはUSBまわりのI/Oの遅さ故だろうか。ただこれでもMobileNet SSDが20FPSで動くわけで、大したものである。

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Neural Compute Stick 2でリアルタイムオブジェクト検出 (3) ~ ドローンのFPVカメラ接続

前回MobileNet SSDという高速オブジェクト検出モデルの使い方がわかったので、これにドローンのFPVカメラ画像を食わせてみよう。結論を先に言うと、こんな↓感じでリアルタイムオブジェクト検出が実現できた。

youtu.be

この動画は機材の関係でNCS2を使わずCPUで計算したもので、またプログラム的な手抜きにより本来出せるフレームレートよりも落ちているので、ちゃんとやればもっと速くなるはずである。

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