天体写真
JAXAの小型月着陸実証機SLIMが月面に着陸した。奇しくもその6時間ほど前に月を撮影していたので、着陸場所を調べてみたところ、それらしいものが写っていた。 SLIM着陸約6時間前の月とSHIOLIクレーターの場所 着陸場所は「神酒(みき)の海」の近く、白く明る…
AS7341という光のスペクトル(波長分布)を計測できるお安いセンサーがあることに最近気が付いた。 ams.com これは光の強さを波長の範囲(バンド)ごとに分けて測定できるセンサーである。データシートの下記の図がわかりやすく、可視光域をカバーする8チャネル(…
その2の続き。最後はモノクロ撮影機材のお話である。 へっぽこにとってのモノクロ撮影の魅力 ここで言うモノクロ撮影とは、モノクロカメラで異なる波長(色)の光を別々に撮影し、後で合成してカラー画像にする撮影方法のことである。筆者は「そんな手間のかか…
その1の続き。今回はマウント、レンズ、フィルターまで。 マウント: Orion SkyView Pro から SkyWatcher HEQ5 Pro へ 「へっぽこ天体写真のススメ」で筆者は軽量マウント Orion SkyView Pro (SkyWatcher EQ5 Pro 相当; 以下便宜上EQ5と呼ぶ)を紹介し、へっぽ…
昨年は天体写真機材をいろいろアップグレードした年であった。とは言え、へっぽこを卒業してガチになろうというわけではない。「今使っている技術はもはや10年遅れであり、新しい技術に乗り換えるだけで楽にいい絵が撮れるようになるのではないか?」と考え…
今年1月に買ったQHYCCDの冷却CMOSカメラ QHY268C のUSBポートが不安定になってしまったので、メーカーサポートを依頼した。保証期間は2年なので、無償修理が受けられる可能性がある。筆者がメーカーサポートに頼るのは珍しい(多くの場合時間の無駄なのでDIY…
アメリカでこれから天体望遠鏡を買いたいという人に何をおすすめしたらよいか。"telescope for beginners" でググってよさそうな記事を探してみたところ、これが筆者の考えに近い。この記事の推しは8インチドブソニアンである。 astrobackyard.com
前回の続きでへっぽこの使う鏡筒を紹介するよ。 Borg 36ED 口径36mm・焦点距離200mの超小型望遠鏡である。x1.1専用フラットナーと合わせた時の解像度は素晴らしく、視野が広いのにもかかわらずいかにも望遠鏡らしい像が撮れる。構造がめちゃくちゃ簡単で軽く…
前回紹介しきれなかったものを含めて、へっぽこが天体写真撮影に使っている鏡筒を紹介しよう。 Orion ED80 (口径80mm・焦点距離600mm・屈折) Orion SkyView Pro 8 OTA (口径8インチ・焦点距離1000mm・ニュートン式反射) Borg 36ED (口径36mm・焦点距離200mm…
筆者はへっぽこ天体写真を撮る。ここで「へっぽこ」というのは、ずぼら、あるいはインドア的な性癖ゆえ、天体写真が通常目指すところからズレた(と見做されそうな)方向に向かって努力する姿勢や価値観を指す。例えば下記のような価値観に共感できるなら、あ…
5/26の皆既月食は日本ではだいぶ条件が悪かったようだが、ここベイエリアでは西の空低くしっかり見ることができた。 今回の皆既月食は時間が4amということもありパスしようと思っていたのだが、位置を調べてみるとさそり座の頭の付近だったので、これは絵に…
夕方にNEOWISE彗星が見える時期になったそうだ。彗星は2013年のPanSTARRS、2015年のLovejoy以来なのでちょっと見てみたいのだが、ここに引っ越してきてから星を見たり撮ったりすることはなかったので、何時頃暗くなるのか・そのときの彗星の高度はどのくらい…
来月からアメリカに戻ることになったので、日本にいるうちにIDASの LPS-D1 (天体写真用の光害カットフィルター)を買っておかなきゃと思ったら、なんと LPS-D2 という白色LED対応の新製品が出ているではないか!うーむ、どうしよう。 実写で露出時間や色合い…